リンク切れリンクビルディング:実践できる手順ガイド

他社の消えたページは、いまも被リンクを集め続けています。リンク切れリンクビルディングとは、その被リンクを見つけ、指し示すに値する代替ページを公開し、丁寧に依頼する仕事です。

リンク切れリンクビルディングとは何か、なぜ今も効くのか

リンク切れリンクビルディングは単純な取引です。すでに消えているのにリンクが向いているページを見つけ、同じ領域を扱う生きたページを公開し、リンクが切れてしまった人に知らせる。相手は自分のサイトの不具合を直せます。あなたはリンクを得ます。

これが効く理由は、巧妙な戦術とは何の関係もありません。ほかのアウトリーチメールはすべて、編集者に頼みごとをします。このメールは不具合を報告します。リンク切れはちょっとした恥ずかしさです。ページが放置されているように見え、読者を404へ送ってしまうため、担当者はたいてい知りたいと思っています。会話が「売り込み」から「手助け」に変わる。だからこの手法は、ほかが劣化していく中で生き残っています。

同時に、アウトリーチの中でも「労力の無駄」という評判が最悪の手法でもあり、その評判は正当なものです。消えたURLの多くは、誰も管理していないページから1〜2本のリンクを受けているだけですし、メールの多くは誰も読まないアドレスに届きます。リンクを生むリンク切れ構築と、何も生まないリンク切れ構築の差は、ほぼすべて選別の工程にあります。メールを1通も書く前の段階です。

追う価値のあるリンク切れを見つける4つの方法

情報源は平等ではありません。おおよその収穫量の順に並べると次のようになります。

  • 競合の404。競合の被リンクプロファイルをエクスポートし、リンク先URLが404または410を返すものを絞り込みます。そのすべてが、リンクを獲得していたのに今は存在しない、自社の分野のページです。リンクがすでに自社の商材とテーマ的に合致しているため、これが最良のソースです。
  • 消滅したサイトと終了した製品。閉鎖したツール、更新の止まったブログ、買収されて畳まれた会社。ドメイン1つ分の被リンクが何も指していない状態であり、代替の必要性も明白です。
  • リソースページ。自社の市場にあるまとめページを見つけ、その外部リンクをクロールし、失敗するものを残します。リンク切れに加えて、自社のようなリソースを掲載する目的で存在するページも手に入ります。
  • 自社サイトの404。過去の移行や削除した記事で、かつてリンクを受けていた自社のURLです。これを回収するのにアウトリーチは一切不要で、リダイレクトだけで済みます。

最後のひとつは常に見落とされ、たいていはもっとも早く得られる成果です。クロールエラーのレポートを取り出し、自社の被リンクデータと突き合わせ、リンクを持つURLをもっとも近い生きたページへリダイレクトしてください。他社の消えたページ向けに見込みリストを作るのに1日費やす前に、これを済ませましょう。

書き始める前に、消えたリンクを選別する

この手法の勝敗はここで決まります。リンク切れのURLごとに、次を確認してください。

  • いくつの異なるドメインがリンクしているか。1〜2件では、ページを作る理由になりません。5件以上あれば、労力が複数のメールに分散されます。
  • 本当に消えているか。301や一時的な503は機会ではありません。404か410であることを確かめ、数日あけて2回チェックしてください。
  • リンク元ページは生きているか。インデックスされ、この1〜2年に更新され、内部リンクからたどれること。放棄されたページのリンク切れは、永遠に切れたままです。
  • 誰が管理しているか。実名の書き手か、現在も連絡がつく担当編集者がいるか。連絡経路がなければ、どれだけ良いリンクに見えても機会にはなりません。
  • リンクの文脈。周囲の文を読んでください。特定の数値や特定のツールを引用しているなら、代替ページはその点をカバーする必要があります。大まかなテーマが同じ、では足りません。
  • そもそもそのページを作る予定があったか。答えがノーなら、そのリンクは、必要になるコンテンツに見合いません。

選別済みの消えたURL10件は、未選別の300件より価値があります。ここで容赦なく絞り込めるかどうかが、リンクで終わる1週間と、空の受信箱と「この分野は難しい」という仮説で終わる1週間を分けます。

代替ページを作る

消えたURLをウェブアーカイブで開き、実際に何が載っていたのかを読んでください。複製するのではありません。アーカイブされたコンテンツのコピーは著作権上の問題であり、ページとしても出来が悪くなります。狙うのは、そもそもそのリンクを獲得した意図に合わせることです。

実務的なルールは3つです。

  1. 約束は合わせ、実行で上回る。消えたページが何年も前のチェックリストなら、あなたのページは同じチェックリストを最新の内容にし、元の記事が埋めていなかった穴を埋めたものになります。データのページだったなら、データは自社のもので、しかもより新しくなければなりません。
  2. アンカーテキストに嘘をつかない。既存のリンクは「倉庫の安全標識ガイド」のような言葉で張られています。代替が、標識について1段落だけ書かれた製品ページなら、編集者は断ります。そしてそれは正しい判断です。ページは、アンカーが約束する内容の妥当な代わりでなければなりません。
  3. 1回作って、多数に提案する。同じテーマの選別済みURLが複数指せる場合にだけ、ページ制作に踏み切ってください。リンク1本ごとに専用ページを作るのが、この手法が採算割れする典型的な道筋です。

ページには入力ゲート、割り込み画面、ポップアップを置かないでください。代替ページを確認する編集者がかける時間は10秒ほどで、フォームには入力しません。何かを見せる前にメールアドレスを要求するページは、断りやすい相手です。しかも理由は決して教えてもらえません。

返信が来るアウトリーチメール

メールは短く、事実に基づき、編集者の作業を肩代わりするものにします。必要な要素は次のとおりです。

要素なぜ重要か
該当ページの正確なURL数百ページを運用しているかもしれない。探させないこと
ページ内のどこか見出し名、またはリンク直前の一文
切れているリンクとそのアンカーテキスト実際に見た証拠になり、すぐ見つけてもらえる
そのURLが返すもの「404、サイトは昨年閉鎖」は「壊れているようです」に勝る
代替ページと、適合理由を1行同じ領域をカバーしている理由を伝える
断りやすい逃げ道リンクを削除するだけでも構わない、と明記する

「素晴らしいブログですね」という褒め言葉、自社紹介の段落、SEOへの言及は省いてください。効く件名は直球です。ページ名と「リンク切れ」という言葉。実名のアドレスから、本物の署名を付けて送り、1週間ほど後にフォローアップを1回送ったら、そこで止めます。

リンク削除を提案することは、見た目以上に重要です。取引ではなく不具合の報告なのだと伝わりますし、その選択肢を取った編集者は、次のまとめ記事であなたを思い出してくれることが少なくありません。

実際に公開されたものを追跡する

受信箱の「はい」はリンクではありません。編集者は忘れますし、修正は下書きのまま止まりますし、リンクはnofollow属性付きで公開されることもあれば、公開された後に次のリニューアルで消えることもあります。リンク切れ構築は約束を大量に生むので、追跡していないアウトリーチがもっとも価値を漏らす手法でもあります。

見込み先ごとに状態と日付を記録してください。メールを送ったら依頼済み、合意が取れたら約束済み、自分の目でページ上のリンクを確認できたら生存、消えたら消失。生存の確認は手で行ってください。ページを開き、アンカーを見つけ、rel属性を確かめる。約束をリンクとして記録してしまうと、その後に報告するすべての数字が静かに水増しされます。

掲載がおよそ50件を超えると、手作業の再確認は行われなくなります。ここに、Growmindrの被リンクトラッカーのような自動の生存・消失チェックの意義があります。各掲載を定期的に再クロールし、現在の状態を記録するので、7か月目に消えたリンクは、半年後の説明のつかない順位下落ではなくアラートとして届きます。当初の修正に触れた短いフォローアップで、そのうちのかなりの割合を取り戻せます。

リンク切れリンクビルディングの限界

今月の時間を割く価値があるか判断できるよう、正直な限界を挙げます。

  • 返信率は低い。精密そうに見えて、実際は量の勝負です。代替ページ1本あたり、5件ではなく数十件の選別済み見込み先を見込んでください。
  • 編集者はただ削除することもある。あなたのページを評価するより、切れたリンクを消すほうが楽だからです。それも正当な結果ですし、そもそもあなたがその選択肢を提示したのです。
  • 連絡経路がボトルネックになる。有望な見込み先の多くに、署名も、アドレスも、どこにも届かない問い合わせフォームしかありません。
  • スクレイパーが件数を汚す。40本のリンクを持つ消えたURLが、実は1本の転載記事のコピー40本だった、ということが起こります。
  • 放棄されたサイトもある。3年間何も変わっていないなら、どれだけ良いメールを書いてもリンクは直りません。

うまく使えば、信頼できる中位の手法です。関連性の高いリンクが、支払いなしで手に入り、どのみち知り合っておきたい相手に連絡する正当な理由にもなります。ただし、これだけをプログラム全体にすると行き詰まります。ひとつの分野にある良質な「消えたURL」の供給には限りがあるからです。引用に値するものを作る仕事の代わりにではなく、それと並行して回してください。

FAQ

リンク切れリンクビルディングは今も効きますか?

効きます。ただし厳格な選別が前提です。仕組み自体は変わっていません。リンク切れは今も、編集者が直したい不具合です。変わったのは受信箱の量で、そのため汎用的な提案は無視されます。運用が続いている複数サイトからリンクを受けている「消えたURL」に絞り、本物の代替ページを作り、具体的なメールを書いてください。雑にやれば、まったく何も生みません。

他社サイトのリンク切れはどうやって見つけますか?

3つのソースでほぼ足ります。競合の被リンクをエクスポートし、リンク先URLが404を返すものに絞る。自社の市場にあるリソースページの外部リンクをクロールし、失敗したものを残す。そして、自分の分野で閉鎖したツールやブログに目を配る。その被リンクプロファイル全体がいま何も指しておらず、代替を必要としているからです。

リンク切れリンクビルディングにはどんなツールが必要ですか?

消えたURLへのリンク元を見る被リンクインデックス、ステータスコードを確認するクローラーやリンクチェッカー、ページの内容を見るためのウェブアーカイブ、連絡先を探すメールアドレス検索、そしてアウトリーチの状態を追跡する仕組みです。無料枠とスプレッドシートから始められます。量が増えたとき最初に破綻するのは追跡の部分です。

消えたページをそのまま再現すべきですか?

いいえ。アーカイブされたコンテンツのコピーは著作権上の問題ですし、たいていは出来の悪いページになります。アーカイブ版を読んで何がリンクを獲得したのかを理解し、既存のアンカーテキストに妥当に合致し、最新のデータと元記事に欠けていたセクションで上回るものを公開してください。判定基準は、編集者が「妥当な代わりだ」と言うかどうかです。

リンク切れアウトリーチの返信率はどれくらい見込めますか?

納得のいく水準より低く、しかも分野、連絡先の質、メールの具体性によって大きく変わります。自社の最初のバッチを基準値として扱ってください。送った提案、返信、約束、確認済みの公開リンクを記録し、もっとも脱落の大きい工程を直します。普遍的な返信率を提示してくる相手がいたら、それは当て推量です。

リンク切れリンクビルディングはGoogleのガイドラインに違反しますか?

いいえ。実在する不具合を報告し、関連する代替を提示しているだけで、使うかどうかは編集者が自由に決めます。問題になるのは、掲載への支払いに変わったり、無関係なサイトへの大量送信になったりしたときだけです。それは同じ名前をかぶった別の手法です。代替は関連性を保ち、メールは正直に書いてください。